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知っておくべき?!不動産鑑定評価と価格査定についての違い

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t-shima

鑑定評価額と価格査定…。
よく耳にするような気もするけど、同じじゃないの?どう違うの?と、思う人も多いでしょう。

実は、これらは似ているものの全く違うものなのです。

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不動産鑑定士による鑑定評価とは?

不動産鑑定士は、国家資格に基づき不動産の価格を評価することができます。

この評価額は公的かつ独自の鑑定評価基準に基づき行われる額で、公平的な評価額となっています。不動産の鑑定評価をする際は、土地や建物を細かく実査し、建物の状況や不動産の周辺の環境、土地の形や向き、また接する道路との関係性などを総合的に判定します。また、土地の価格は周辺の実際の不動産取引の価格等を総合的に勘案してから評価するものです。

専門的な視点で分析した評価額は信用性があり、かつ、誰にも偏ることのないものです。

鑑定評価は、国家資格を持っている不動産鑑定士だけしか、行うことができないと法律で定められています。

この不動産鑑定士が評価し、書類にしたものを「不動産鑑定評価書」と言います。

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鑑定評価書は公的機関にも提出可能な書類

この評価書は裁判などでも効力を発します。それだけ公的機関でも信頼性のある書類とされているものなのです。

不動産鑑定は不動産鑑定士に頼めば誰でも、自分の不動産を評価してもらうことが可能です。

しかし、専門的な評価手法を用いて鑑定評価をしますので、依頼を受けてからすぐに書類ができるというものではありません。

ある程度の期間と幅はあるものの報酬を支払うことになります。

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不動産業者が決める価格査定とは?

通常、不動産業者に査定を求める場合は、自分が所有している不動産を売却したいと考えた時なのではないでしょうか。

この場合は「この価格であれば数か月以内に売却可能であろう」というような、希望的な意味合いを込めての価格となります。

この価格査定には特別な決まりはありません。そのため、不動産業者独自の見解や客の意向も踏まえて、口頭で行うことも多々あります。

また書面により提出してくれる不動産業者もあるのですが、内容や書面には決まりがないため、法的なものとはなりません。

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結局「不動産鑑定」「価格査定」どちらがいいの?

それは「価格を知りたい」という用途によって変わるものと言えます。普通に不動産を売却したく、査定された価格が妥当と感じることができれば不動産業者の価格査定でも全く問題ありません。

ただし、次のような場合は、不動産鑑定に鑑定評価を依頼するのがいいでしょう。

・訴訟などで裁判所への提出が必要
・自分の資産を厳密に知りたい場合
・相続問題でなるべく正しい適正価格を知りたい場合

これらを知っているか、知らないかでは大きく異なります。
あなたも不動産の売買を検討している場合は、しっかりと確認をして下さいね。

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