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老後の快適な暮らしのために考えたい「減築」とは?

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減築・・・と聞いても、何やら聞き慣れないと思う人も多いでしょう。文字通り「増築」とは反対の意味を持つ減築ですが、現在注目されているスタイルです。

リフォームの時に現在の住宅を「増やす」のではなく「減らす」。

なんだか、もったいないと考えてしまいますが、メリットについて考えてみたいと思います。

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減築とは

「増築」というと大多数の人が知っている皆さん馴染みの深い言葉です。しかし「減築」とは、あまり聞いたことのないという方も多いのではないでしょうか。

これは漢字の通り、家を減らす、つまり小さくするという意味です。普段、使うことのなくなった部屋をそのままにせず、減築をしてしまう人も結構いらっしゃいます。

減築として多いのが「2階部分をなくして平屋にする」という方法です。

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最近注目の減築・・・その理由は?

一昔前の日本では、長男が結婚すると嫁を迎え入れてそのまま親と同居するという形が多く見られましたよね。しかし、昔とは違って子供の数が減少した上、多くの子供は結婚と同時に実家を離れて独立した家庭を持つのが一般的となってきました。そのため残された実家は子供が住まなくなり、子供部屋として使っていた部分が、使用されないままとなってしまうのです。

ある統計調査によると、高齢者のみの世帯での部屋数の平均は5部屋ほど。その部屋すべては必要ないうえ、年齢が高くなるにつれて、2階にあがる階段は辛くなってくるのではないでしょうか。

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減築ってメリットがあるの?

もともと存在していた家の一部分を減らすということは、なんだが「もったいない」という気がするものです。減築をすることで何かメリットはあるのでしょうか。具体的な例をみてみましょう。

・家が軽くなる

2階部分がなくなると家全体が軽くなります。軽くなることで、万が一の地震の際にも安全面が向上します。

・手入れが楽

使わない部屋であっても、ホコリは溜まり掃除が必要となります。また、2階部分があることで、外壁や屋根のメンテナンスの時に、面積が広くなってしまうデメリットがあります。減築すればその分面積が減少するので、コストの削減につながります。

・減築をすることで安全になる

窓やドアの数が減る事で、家の中の死角が減ることに繋がります。防犯面では大きな効果が生まれるでしょう。


・空き家にしなくて済む

「この家は広いから」と住み慣れた家を空き家にして、小さな家に引っ越す人もいます。しかし、減築をすることで、そのまま住み慣れた家に住むことも可能です。

・税金の軽減

固定資産税は建物の延べ床面積によって変わります。使わない部屋とはいえ、税金の対象となってしまうのです。

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快適な住まいづくりが実現

お金をかけて減築をする・・・というのは、もったいないのでは?と考えがちですが、今後メンテナンスや税金にかかっていく費用を考えて総合的に判断すると、負担が軽くなるという考えができます。

子供が巣立った後に、住み慣れた家をいかに快適に暮らしていくか・・・。減築によって、より快適な暮らしを叶えることもできそうですね。

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