「子どもには好きなキャラクターの学習デスクを買ったから、喜んで勉強するはず」そう考えてはいませんか。
机さえあれば、あとは勝手にそこに座って勉強をするものだと思い込んでいる親が意外と多いようですが、それができる子どもは一部だという事実を知っておいた方がいいですね。
大抵の子どもは、勉強の進め方が分かっていないことが多いもの。
学校で教科としていろいろ学んではきますが、家に帰ってから自主的に学び続ける方法は、まったく習ってきません。

どうすればいいのかというと、親が子どもに勉強の進め方を教えるのがベストです。
場所は、リビングのテーブルだってかまいません。
塾に通わせる、という手もありますが、小学校低学年くらいまでは親がそばに座って、一緒に勉強をするのは子どもにとって嬉しいことのはず。
小学校に入りたての頃は、意欲も高く、勉強に対してまだ何の感情ももっていない時期。
そのタイミングで、子どもに勉強が楽しいと思わせることができれば、あとは勝手に自分から学ぶ子どもに成長していくでしょう。

「できるだけ広い場所を与えればいいんでしょ。我が家は狭いから私たちの生活スペースを削らなくちゃ…」そう考えてはいませんか。
子どもに最良の環境を。親としての義務のように信じているかもしれませんが、実はそうではありません。
子ども部屋は、最低限の広ささえあればいいのです。
もちろん最低限、健康に過ごす場所は必要ですが、無駄に広い空間は与えるべきではないでしょう。

部屋が心地よすぎると、子どもはそこから出てこなくなります。
ご飯も部屋で、テレビも部屋で、ゲームも部屋で。
これでは、家族間のコミュニケーションも失われてしまいます。
子どもが将来、世間に出ても困らないためにも、家族とのコミュニケーションを取りやすい環境を整える方がいいでしょう。

「子どもが小学校にあがったら、部屋を与えてひとりで寝かせるわ」そう考えてはいませんか。
小学校という区切りの年に、新しいことに挑戦させるのは悪いことではありません。

ただ、子どもには個人差があることを忘れずにいてほしいのです。
「友達のあの子ができたのだから、ウチの子もできるわ」そうやって誰かと比較してしまいがちですが、その子にはその子なりのタイミングがあります。
子どもの成長の様子をしっかりと見極めてから、子ども部屋を与えるようにしましょう。